平成十五年 いしかわや
きもの園遊会
昨年より始めましたきもの園遊会、今年は京都より舞妓さんがおいでになり、一段と華やかな一日となりました。
今年は何よりもお天気が心配されましたが、午前中に雨がぱらつく程度で、午後からは汗ばむくらいの快晴となり、
家族一同胸をなでおろす思いでした。
北方博物館正門と西門です。午前中は雨が降っていたので地面がぬれています。
伊藤文吉館長と舞妓さん、社長夫妻で記念撮影
受付をしてくださった皆様、どうもありがとうございました。
二人の舞妓さんによる舞。あでやかな装いに、はんなりとした雰囲気。指先一つのしぐさでさえも惚れ惚れとしてしまいます。
地方のかたのしっとりとした唄と三味線とともに、この広間が過去にあったであろう華やかな宴席の場に飛び込んだ様な感覚に
とらわれました。日本の古きよき文化を受け継ぎ、これからも伝えていく舞妓さん。園遊会においでいただいたお客様はもとより
観光に訪れていたお客様も、その舞に見とれていました。
佐度看亭茶室にて薄茶席を一席受け持ってくださった、裏千家の柳本先生です。お茶室でお茶を飲むのは初めてというお客さんも
しっとりと落ち着いた雰囲気の中での一服を楽しんでおられました。
庭園を臨む館内大広間では琴奏者、高橋理香さん(写真右)による琴の演奏が行われました。庭の池の水の音と、琴の音色が合わさっ
て、何とも優雅な空間が創られておりました。
野点席のしつらいです。天気が良ければ外のガーデンテーブルでの野点だったのですが、隣の吉ヶ平民家での急ごしらえの席
となりました。いとこでピアニストの英理子さんと友人のブランドンさんです。ブランドンさんは日本は初めてとのこと、今日一日をとても楽しく、感激
されながら過ごしておられました。
お茶席を切り盛りしてくださった松田先生と、お社中の皆さんです。どうもありがとうございました。
屋外でのひとコマ。野点の席での舞妓さんと地方さんです。舞の後の一服。お茶碗を持つ手もとてもきれいで、またまた見とれてしまいました。
だらりの帯とぽっくり。私たちが普段締める袋帯が4メートル20センチ以上なのに対し、だらりの帯は5メートル以上もの長さ。でも
舞妓さんの後姿を彩る帯の美しさにやはり目が行ってしまいますね。ぽっくりの可愛い音も、耳に心地よく響きました。
常盤荘での展示風景です。「川島織物」の豪華絢爛な袋帯と綴織、特に左から3番目の南蛮船の絵は、爪綴れ織によるものです。
あまりの美しさと精密さに見入ってしまいました。爪綴れ織の職人のかたです。爪を見せてもらったら、やはりぎざぎざに削って
ありました。でもこの細かい柄を織り出すなんて、すごいですね。
左5番目からは「竺仙」の展示です。江戸小紋の逸品がたくさんありました。中央の訪問着は、婦人雑誌の付録「日本の宝」に
掲載された万筋の訪問着です。、様々な製造工程と、沢山の型紙を要するまさに職人の魂のこもった逸品です。
今年の大雅はいたずら盛りのわんぱく小僧でした。
舞妓さんと家族で一枚。